Classici giapponesi con furigana
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あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate
恰度その時、どこかの時計が午前二時を打ちました」
「すると、三人がドラゴンの前で一緒になってから三時間ほど経ちますね」と杉村が言った。
「正確に云えば三時間と何十分だ」
「そうです」と山本は首肯いて、
「それから川口は、死体の始末をどうしたものだろうと考えました。そのうちにふと頭に浮んだのは、吉川を初子の部屋に持ち込んで、彼女が殺したように見せかけることでした。一時にせよ、嫌疑がかかるのは痛快だ、彼女への復讐にはまたとない、いい思いつきだ、面白い、嘸ぞ迷惑するだろうと思うと迚も愉快でした。そこで自動車をアパートへ乗りつけ、力の強い彼は吉川を引担いで、彼女が閉め忘れて出た窓から入りました。彼はまた考えた、自分への疑いを避けるためには他殺より自殺の方がいいと思い、風呂敷に包んで吉川も知っているはずですから水兵結びにしました。桃色のリボンは水兵結びに用いたように故意と握らせておいたんです。
さて、今度は百合子の死体です、どこへ送りつけようかと運転しているうちに、ガソリンがなくなり、已むなく丸ノ内で自動車ごと棄てたのでした。
彼も人間二人を殺害したのですから、生きている気持ちはありませんでした。