Classici giapponesi con furigana
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Leggi 青銅の基督 (せいどうのキリスト) di 長与 善郎 (ながよよしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.703 caratteri · 133 schermate
一九
われらは決して判決を急ぐ者ではない。じゃからして、その証拠を見ようではないか。今度の踏み絵の調査においてじゃ、君の傑作がもしわれわれの不吉な想像を裏切らなかったら、君は自分の仕事の成功の証明に免じて瞑してくれなければならぬ。が、反対にもしわれわれの想像を裏切ったとしたらじゃ。君は生命の無事を大いに祝すべきじゃ。」
「そ、それはひどい! あまりむちゃくちゃだ! そんなばかな、無法な……」
裕佐は地団太を踏んだ。しかしその時はすでに訊問者は席をたち、数人の男が彼の両腕を押えてひき立てていた。
かくて、審問は終わった。
その晩長崎の町には、踏み絵の鋳造者萩原裕佐が「特別なお慈けをもって」ひそかに斬罪に処せられるそうだといううわさがひろまった。
一九
正月の二十八日から三十一日まで、四日間にわたって踏み絵の儀式は奉行所において荘重に行なわれた。そしてその儀式には裕佐の作「青銅のピエタ」がつかわれた。
三日間のうちに十五名の踏み得ざりし者が現われた。かかることは前例のないことであった。
最後の日、さらに四人の者がそれを踏まないことのために早朝から捕えられ、「検べ」