Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Leggi 青銅の基督 (せいどうのキリスト) di 長与 善郎 (ながよよしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.703 caratteri · 133 schermate
七
いけませんか。」
「どうぞ買ってください。――しかしちょっとここで休んで行きましょうか。」
「ここでもいいが、あの神社の中はどうですか。あそこにはもう少しキレイな茶店があります。」
「神社仏閣は僕らに少し鬼門なのですよ。ただの参拝者のようなふうをしてそれとなく礼拝しない者を探りに来ているお役人がよくいますからね。」
「うるさい狂犬たちですね。じゃまあここにしましょう。」
そして二人はある見晴らしの縁台に腰をかけた。
七
眼下に一目に見渡される町々の家にはもう明りがついていた。
「きれいですね。なんというたくさんの明りでしょう。あれを一々みんな人がつけているのですね。」青年はまじめにこういった。
「天には星が光り、地上には人が明りをつける。僕はここでよく夕方この景色に見とれてしまいます。人が明りをつけるということは実際神秘な感じのものですね。ただ闇くなると明りをつけるという以外に、深い意味を持っています。なんだか涙ぐみたいような、かわいいような、ありがたいような感じではありませんか。」
「ほんとうに、いかにも地上らしいいい感じですね。」裕佐もこういった。
「地上らしい、実際です。