Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Leggi 青銅の基督 (せいどうのキリスト) di 長与 善郎 (ながよよしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.703 caratteri · 133 schermate
」彼はこう心に苦笑しながらわざとそのマントのような物を着た大男の前に回って「ごめん」といいながら、煙草に火をつけた。大男は頭巾を眼深にかぶり、黒い毛織りの襟巻きを鼻の頭が隠れるまでぐるぐると頤にまきつけてうつむきながら、その恐ろしく大きなやせた両手を火にかざしていたが、ゆっくり顔をもたげるとハッと驚いたように、
「や、萩原さんじゃありませんか!――これは意外なところでお目にかかるもんですね。」底光りのする目で愛想よくお辞儀をしながらいった。「先刻はどうも失礼しました。」
「まったく意外なところでね。」裕佐も会釈して答えた。「今ごろこんなところに何かお勤めですか。」
「なに、勤めってほどでもありませんが、ただこの墓地に時々怪しいことがあるというもんですから。」
「ご苦労さんですね。化け物でも出るんですか。」
「十字架を下げた化け物がね。へ、へ。」と連れの与力が引き取った。「で、あなたは?――雪見のご散歩ですか。」
「ええ、ちょっと風流でね。――が、そういえば先刻、そこで塚掘りたちにあったんですが、その塚掘りたちが変なことをいっているのを聞きましたよ。」
「変なこと、ってなんです。