Classici giapponesi con furigana
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 魔術師 (まじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.264 caratteri · 280 schermate
いいか。貴様は俺に勝った積りで、得意がっている様子だが、オイオイ、ボンクラ探偵さん。俺はまだまだ負けてしまったのじゃないぜ」
源造は、血泡に染まった口辺を、ペロペロとなめずりながら、火の様な息を吐いて、怒鳴り続けた。
「俺は死ぬ。貴様の目の前で死骸になって見せてやるのだ。併しね、それで君達が安心したら、ドッコイ飛んだ間違いだぜ。玉村親子にそう云ってくれ。俺の身体は死ぬ。だが、恨みに燃えた怨霊は、あいつらをみなごろしにしてしまうまでは生きているのだ。あいつらの側を一寸と離れず、つき纒っているのだ」
血に染った口が、三日月型に、大きく大きく拡がったかと思うと、彼は已に生きながら怨霊にでもなったかの様に、不気味な声で、「ヒヒヒ……」と笑った。
流石の明智も、この物凄い有様には、ゾッと総毛立って、答えるすべを知らなかった。
「オヤ、貴様嘘だと思っているな。ホラ、その顔に……その顔に書いてある」
血まみれの源造が、ヒョイと手を上げて、明智の顔を指さした。
「今の世に怨霊のたたりなんてあるものかと、たかを括っているんだな。だがね、探偵さん。俺は魔術師なんだ。生きている間は、あたり前の人間に真似の出来ない芸当をやって見せた俺だ。