Classici giapponesi con furigana
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 魔術師 (まじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.264 caratteri · 280 schermate
肉仮面
ナアンだ。救われたというのは嘘で、ここは賊の巣窟だったのか。こいつは面白くなって来たぞ。明智は真相を知ると、失望するどころか、却って、ひどく争闘慾をそそられたのである。
肉仮面
明智は落ちついて食事を済ました。毒殺の心配はない。殺そうと思えば、眠っている間にいつでも殺せたのだから。食事をしながら見ると、部屋の一方に大きな本棚があって、ギッシリ金文字が詰まっている。その隣りの壁には西洋道化師のお面なども懸けてある。一方の隅の花瓶には、無雑作に投入れた野菊の花束。読物はあるし、部屋は立派だし、食事は贅沢だし、何一つ不足はない。監禁者というよりも、大切な御客様の待遇だ。
食事が済むと、どこかで見張ってでもいた様に、ドアが開いて、さっきの娘が現われ、盆を下げる序に、葉巻の箱を置いて行く。至れり尽せりだ。
「やっと、僕の境遇が分りましたよ。それにしても、君は実によく気がつきますね。どっかに見張りの穴でもあるのですか」
立去ろうとする娘の手首を掴んで、明智は笑いながら云った。
「そんなものありませんわ」
娘はソッと手を振りほどいて、にこやかに答えた。
「僕手が洗いたいのだが」