Classici giapponesi con furigana
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まと
魔都
久生 十蘭
Leggi 魔都 (まと) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 293.999 caratteri · 578 schermate
といって警保局長の方へ正面を切り、
「どうだね、大槻君、大丈夫発見出来るかね。ひとつ、はっきりしたところを聞かせてくれたまえ。……外務としてはどんなことがあってもこの上の面倒はごめんだぜ。……一体どうしたんだ。今朝からの騒ぎはみな君らの失態から起ったことなんだぞ。それに、今きけば、僕が念を押した時、もう皇帝が偽者だということが判っていたそうだが、その時なぜちょっと耳打ちしてくれなかったんだ。それさえしてくれたら、その辺を多少曖昧にして置く事も出来たんだ。これじゃそっちの縮尻をみな外務で背負い込むような形になってあがきがとれなくなった。……どうも独断的でいかんよ。こんな問題を外務に相談もなしにどんどんやられたら耐ったもんじゃありやしない」
内務次官は顔を顰めて、
「文句はあとで聴くから、警保局長の提案に対する意見を先に聞かせてくれ」
外務次官は膨れっ面をして、
「いまいうところだ。……外務としては、そんな馬鹿馬鹿しい事を承認出来んというのが返事だ。一介の雑報記者ずれを皇帝の換玉にして一時を糊塗しようなんて、あまり窮してるじゃないか。皇帝を誤認するさえ恥ッさらしなのに、その上、また」