Classici giapponesi con furigana
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まと
魔都
久生 十蘭
Leggi 魔都 (まと) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 293.999 caratteri · 578 schermate
三十六、早撮写真の事 並に陰気な足音の事
の七人の聴取書に大急ぎで眼を走らせている。
山木の陳述は花子が印東からまた聴きして注進した経緯と違ったところはない。あの夜「すず本」を抜け出したのは王様との約束を守って、ガラスの金剛石の上底のついたシャンパンの壜を受取りに行ったのだといっている。
印東の陳述は、例の山木が「すず本」をぬけ出したのを見た目撃談が主で、最後に、バロンセリと笑子とハッチソンと岩井が怪しい、いや、そういえばそのほかのだれも彼も怪しい。もっとも私だけは例外です、などとよけいなことをベラベラしゃべっている。
踏絵は、山木があまり柄にもなく大きな仕事をするのでハラハラしていましたが、案の定こんな羽目になってしまって、と涙まじりに陳述している。
幸田と酒月は、異口同音に、鳴く筈もない噴水の鶴が鳴いた時にはどんなに仰天したか、むしろ淡白に所懐を述べたのち、浅草の木賃宿で立聴きした山木と踏絵の会話を紹介している。それは山木、踏絵の陳述と大体に於て符節が合うのである。
お次ぎは「カアマス・ショオ」の七人の聴取書。その中にはちょっと思いがけないことが述べられてあった。
陳述書を読んで見ると、今暁有明荘の六人と一緒に「すず本」