Classici giapponesi con furigana
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Leggi 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) di 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 127.675 caratteri · 254 schermate
種々の人のがありますが、その中で一番古いのは福羽美静氏のです。封筒はありませんが、文面に拠って大抵時がわかります。
福羽氏は津和野藩士ですが、中央に出て出世をなすったので、西周氏の男爵、福羽氏の子爵が郷人の誇なのでした。福羽氏は侏儒でした。親御さんが、その体では見込がないから廃嫡する、といわれた時、どうか少し待って下さい、必ず何か為遂げますから、と泣いてお頼みになり、江戸へ出て国学を専攷して、世に許されるようになりましたので、明治天皇御即位の時の制度などは、福羽氏の創意に基いたように聞きました。御所では両陛下の御歌を拝見せられ、元老院議官というお役をお勤めでした。その頃私がぽつぽつ三十一文字を並べましたので、亀井家で何かお集りのあった時、お父様が福羽氏にお目にかかって、私のことをお頼みになったのです。無論お兄様とも相談の上でした。福羽氏は快く承知なすって、「昼は勤めで忙しいから、泊りがけでお出なさい」とおっしゃったというので、六番町のお邸へ、祖母と一緒に折々伺いました。お手紙の数通はその頃のもので、唐紙の巻紙に書いてあります。
浦千鳥
筆
右御出詠なさるべく候。