Classici giapponesi con furigana
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わし
鷲
岡本 綺堂
Leggi 鷲 (わし) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.476 caratteri · 290 schermate
それでもやっぱり無効でした。現に十二ヵ所も篝火を焚いた晩に、日本人は攫って行かれたんです。」
こうなると、高谷君の議論もよほど影の薄いものになって来た。麻畑へ忍んでくる怪物は、野蛮人でも猿でもないらしかった。その次の問題は蟒蛇である。うわばみが這い込んで来て、ひと息に呑んでしまうのではないかとも考えたが、蛇も火を恐れる筈である。殊に夜なかに這い出して来るかどうかも疑問であった。鰐も陸へあがることがある。あるいは鰐ではないかという説も出たが、ここらの原住民は鰐に就いては非常に神経過敏であるから、その匂いだけでもすぐにそれと覚ることが出来る。原住民は決して鰐ではないと主張している。では大蜥蜴かという説も出たが、とかげが人を喰おうとは思われない。たとい喰ったとしても、骨も残さずに呑み込んでしまう筈はない。結局それは野蛮人の仕業であろうということになったが、丸山はまだそれを信じないらしかった。
「もしここらの森や山の蔭に、我れわれの知らない野蛮人が棲んでいるとしても、原住民もかつてそんな人間らしいものを認めたことがないというんです。とにかく私も余り残念ですから、ほかの者だけを隣りの島へ泊りにやって、私とこの勇造のふたりだけは毎晩強情にこの小屋に残っているんですが、この二、三日はなんにも怪しい形跡も見えません。