Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
わし
鷲
岡本 綺堂
Leggi 鷲 (わし) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.476 caratteri · 290 schermate
今夜ここに泊ると決定した以上、高谷君はその附近の地理をよく見さだめて置く必要があるので、もう一度そこらを案内してくれまいかというと、丸山はこころよく承知して一緒に出た。
空はまだ明るかった。貝殻の裏を覗いたような白い大空が、この小さい島の上を弓形に掩って、その処々に黄や紅の斑を打ったような小さい雲のかたまりが漂っていた。高谷君は今更のように、その美しい空の色どりを飽かずにながめた。麻畑のなかには大勢の日本人が原住民と入りまじって、麻の葉を忙がしそうに刈っているのが見えた。かれらは大きい帽子をかぶっているので、その顔はよく見えなかったが、おそらく夜の悪夢におそわれたような心持で、昼も仕事をつづけているのであろう。高谷君と丸山とのうしろには、かの勇造もついて来た。
「もう一つ判らないことがあるんですよ。」と、丸山は麻畑をぬけた時に言った。
三人の眼の前には大きい河が流れていた。その濁った水が海へそそぐであろうと、高谷君は想像した。低い堤に立って見おろすと、流れはずいぶん急で、堤の赭土を食いかきながら、白く濁った泡をふいて轟々と落ちて行った。
丸山はステッキでその水を指さした。