Classici giapponesi con furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate
小林君は、いろいろな事件で、こんなめには、たびたびあっていますので、すこしも、あわてません。おちつきはらって、考えているのです。うまい知恵を、しぼりだそうとしているのです。
しばらくすると、むこうの方で、カチッという音がしました。だれかが、ドアを開こうとしているのかもしれません。小林君は、すぐに立ちあがって、身がまえました。
ギイーッと、ドアの開く音がして、ピカッと、大きな目だまのような光が、あらわれました。しかし、それは怪物の目ではなくて、懐中電灯であることが、すぐにわかりました。
その目だまのような電灯が、ジリジリとこちらへ近づいてきます。もしピストルがあれば、こんなとき、それをかまえて相手をおどかすのですが、そのピストルもないので、小林君は、こぶしをにぎって、じっと立っているほかはありませんでした。
電灯の光で、敵はこちらのすがたを、はっきり見ているのでしょうが、こちらからは、むこうのすがたが、すこしも見えません。まっ暗な中に、なにか、もやもやしたものが動いているばかりです。
「ウフフフフ……、とうとう、わなにかかったね。え、ちんぴら探偵、おれはきみなんかの手にあう相手じゃないよ。