Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate

Aozora Bunko

店員のひとりは、となりの店の電話をかりて、警察へ、このことを知らせました。

近所の店は、あわてておもての戸をしめますし、銀座を歩いていた人たちも、宝石商の前から逃げだし、そのへんいったいは、ま夜中のように、がらんとしてしまいました。

勇敢なやじうまが十人ばかり、宝石商の店員といっしょに、しめきったガラス戸のすみから店内をのぞいています。

すると黄金の豹が、ふしぎなことをはじめました。ガラス=ケースの戸を開いて、中のガラス板の上にならべてある、ダイヤのブローチや真珠のくびかざりなどを、一つ一つ、前足ではさんでは、自分の口の中へ入れているのです。黄金の豹は、宝石をたべているのです。

みな、何十万円、何百万円という、高価な品物ばかりです。豹は、それをつぎからつぎへと、たべていくのです。

「アッ、いけない。あいつ、店じゅうの宝石を、みんなたべてしまうかもしれない。だが、宝石をたべる豹なんて、聞いたこともないぞ……。」

外から、のぞいている店員たちが、ささやきあいました。外にバタバタとくつ音がして、五人の警官が、手に手にピストルをにぎって、かけつけてきました。