Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate

Aozora Bunko

電話の声

あの小さな池に、そんな巨人がかくれていられるわけがない。おまえは、あんまり勉強しすぎて、頭がどうかしたのではないかね。」

と、心配そうにいうのでした。

それを聞くと俊一君は、またびっくりしてしまいました。あんなでっかいやつが、とっさのまに逃げられるはずはないし、そうかといって、もう一度池の中へ沈んでしまったというのもへんです。だいいち、あいつは魚類ではないのに、池の水の中で、どうして息をしていたのでしょう。そこまで考えると、俊一君は、やっぱり、じぶんの頭がどうかしたのかしらと、思わないではいられませんでした。あれが、目をさましていて夢をみる、まぼろしというものだろうかと、なんだかじぶんがこわくなってくるのでした。

しかし、俊一君は、まぼろしを見たのではありません。あの巨大な顔は、ほんとうに、池の底から浮きあがってきたのです。それでは、花崎さんが、かけつけたとき、その巨人が、池の中にも、池の外にも、いなかったのは、どうしたわけでしょう。そんな大きなやつが、昼間の町の中を、のこのこ逃げだしたら、すぐに大さわぎになるはずではありませんか。

電話の声

俊一君のおうちの池の事件があってから、また三日ほどたったある日のこと、麹町アパートの二階にある明智探偵事務所の客間で、ひとりの客が明智探偵と話をしていました。