Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate

Aozora Bunko

ゆうべは、まっ暗で気がつかなかったけれど、ちゃんと、そこまで用意がしてあったのです。

そうして、昼の食事、夜の食事と、なにごともなく一日がたって、二日目の夜がきました。妖人ゴングは、一度も、姿をあらわしません。どこかへ出かけているのでしょうか。

小林君は、一日じゅう、じっとがまんをしていましたが、今夜こそは、このふしぎな家を探検する決心でした。夜のふけるのを待って、部屋をぬけだすつもりです。

腕時計が十一時になったころ、小林君はスカートの中にはいている半ズボンのポケットから、まがった針金をとりだしました。そして、ドアのそばへいって、その針金をかぎ穴にさしこんで、なにかゴチゴチやっていましたが、しばらくするとカチンと錠がはずれて、ドアがひらきました。

ある大どろぼうは、針金一本あれば、どんな錠前でもひらいてみせると、いったそうですが、探偵のほうでも、ときには、錠前をやぶる必要があるので、明智探偵は、そのやりかたを、小林君におしえておきました。ですから、小林君は、いつでも、ポケットに、その道具の針金を用意していました。いま、それが、役にたったのです。