Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate

Aozora Bunko

「なにいってるだね。わしは、ただちょっと……。」

「ハハハ……、ただちょっと、かやの中のふたりを、たしかめにいったのだろう? じつは、もうくるか、もうくるかと、わしは、きみを待ちかまえていたのだよ。うまく、わなにかかったねえ。」

ふたりの老人は、恐ろしい顔でにらみあいました。おたがいの腹の底まで、見すかそうとしているのです。

そのとき、いなかじいさんは、すばやく、ふところに手をいれて、さっきのさいふの中から、小型のピストルをとりだし、さっと、しらひげのおじいさんにつきつけました。

「これはどうだね。ハハハ……、きみが拾ってくれたさいふの中には、これがいれてあったのさ。じたばたすると、ぶっぱなすぞっ。」

しかし、しらひげのおじいさんは、すこしもさわぎません。にこにこ笑って、じっとあいてを見ています。

「きさま、これが、こわくないのか。命がおしくないのか。」

「命はおしいよ。だが、そんなピストルは、こわくもなんともないよ。さっき、拾ったというのはうそで、きみのふところからぬきとって、たまをみんな出しておいたのだよ。」

おじいさんは、そういって、カーキ色の服のポケットから、ピストルのたまを六つとりだし、てのひらにのせて、じゃらじゃらいわせるのでした。