Classici giapponesi con furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate
二挺のピストル
二挺のピストル
そして、老人は、にこにこ笑いながら、こんなことをいいました。
「わしは、きみが、いまくるか、いまくるかと、まい日、待ちかまえていたのですよ。奥のかやの中に寝ているきょうだいを、きみが、つれ出しにくることが、ちゃんと、わかっていたのでね……。」
すると、ごましお頭のいなかじいさんが、みょうな声をたてて笑いました。
「それじゃ、あんたは、わしがだれだか、知っているのかね……。」
「むろん、知っているよ。……きみは、ゴングという怪物だっ!」
ふたりは、縁がわから、すっくと立ちあがって、にらみあいました。
「うん、そのとおり。さすがは、名探偵の明智君だ。よろしい。それで、どうしようというんだね。」
いなかじいさんが、とつぜん、わかわかしい声にかわりました。
しらひげの老人は、明智小五郎の変装姿だったのです。こちらも、にわかに、わかわかしい声になって、
「こうするのだっ!」
と叫びながら、相手にとびかかっていきました。そして、
「マユミさん、俊一君、そこにあるほそびきを、持ってきなさい。こいつを、しばりあげてしまうのだっ。」
ああ、かやの中に寝ていたきょうだいは、花崎検事のむすめのマユミさんと、その弟の俊一君だったのです。