Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate

Aozora Bunko

野の宮の妖精

ほかでもない小次郎であった。

「チェ、もろく斬られたわい。……兄上なかなか手利きじゃなア」

こんなことを口の中で呟いて、死骸の側へ寄って行った。

「おや、こんなものが落ちている」

一個の巻軸を拾い上げた。

野の宮の妖精

これより少しく前のことであるが、栗栖野小野の一所に、木深い野の宮が立っていて、社殿の前の荒れた庭で、一人の老婆が焚火をしていた。

屋根は崩れ縁は腐ち、狐格子はなかば外れ、枯れ草落ち葉でその屋根も縁も、その本質の解らないまでに蔽われ埋ずめられ隠されていた。

焚火はトロトロと燃えていた。

焚火の上には巨大な土釜が、蜘蛛のような形にかかっていて、蓋の隙から湯気が立っていた。

それを見詰めながら切り株に腰かけ、その老婆はいるのであった。

いただいている髪は卯の花のように白く、火の光で銀色に光って見えた。

身長は七尺もあるであろうか、それだのに全身は痩せていて、細い枯れ木を連想させた。

そういう体へ着けているのは、巫女の着る白衣であり、そういう足に穿いているのは、一本歯の木履であった。そうして腰の辺りに差しているのは、四尺ほどの御幣であった。

この鷲のような鼻を持ち、鎌形の大きな口を持った、妖精のような老婆こそ、ほかならぬ鬼火の姥なのであった。