Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate

Aozora Bunko

話が横へ反れたので、呉服は失望を感じたが、

「たっしゃ過ぎるほどたっしゃでございますが、老年ゆえ頑なになり……」

と、云った。

「それにしても何故にそなたには、自分のお家へは帰られずに、兵衛殿のお家などにいられまするかな?」

「小父様乱心と聞きましたゆえ、見舞いかたがたお手伝いに参り……そのままずっと、ずっと、今日まで……」

「なるほど、さようでございましたか」

「帰れとの伝言はございますが……あなた様が、ここにおいでのうちは……なんのわたくし家へなど……」

「…………」

「先達様」

と、力をこめて、

「わたくしご案内いたしまする。そのうち是非ともわたしの家へも……」

「いずれ参るでござりましょうよ。……入道殿にもお目にかかり……お目にかかることになりましょうよ」

この言葉には深い意味があった。戸野兵衛が頼み甲斐ある、誠心を持った武士であることは、既に宮家には観察されておられた。

その一族の竹原入道宗規! これは兵衛よりも一段すぐれた、この地方での大豪族、もしこの者を味方として、引き入れることが出来たならば、鹿ヶ瀬、湯浅、阿瀬川、小原、この辺一帯の豪族を宮方にすることが出来るであろう。