Classici giapponesi con furigana
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あすなろう
あすなろう
山本 周五郎
Leggi あすなろう di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.925 caratteri · 41 schermate
妹まで虐めてよく泣かしたとか」
年上の男は笑いながら首を振った、「でまかせだ」
「本気で云ってたぜ」
「でたらめさ、酔ってたんだ」と年上の男は酒を啜ってから云った、「生れたのは宇田川町、うちは小さな酒問屋だった、蔵というのは古い酒蔵が二棟で、一つは半分壊れかけていたっけ、子年の火事できれいに焼けちまったそうだがね」
「すると、うちの人たちは」
「酒が来たぜ」
小女が燗徳利を二本、盆にのせて持って来た。年上の男が肴を注文し、若いほうの男は酒を調合した。空いている徳利へ、新しい徳利の酒を二割がた移し、脇に置いてある土瓶から薄い番茶を注ぎ足すのである。つまり番茶を二割がた混ぜたうえで、その酒を飲むのであった。
「おめえはふしぎなことをするな」と年上の男が云った、「そんなものを飲んでうめえか」
「松あにいは知らねえんだ、尤も初対面から三日しか経っちゃあいねえからな」と若いほうが云った、「こいつは番太のじじいに教わったんだが、こうして飲むと中気にならねえっていうんだ、茶が酒の毒を消すんだってよ、じじいは八十まで丈夫で、いつも安酒を絶やした