Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
「坊ちゃん、狆がお好きですかね。少し抱いてやって被下。私は手が疲れました」
と奥さんが乃公に狆を抱かせてくれたから、乃公は直ぐに水の中へ投り込んでやった。
奥さんは狂気のようになって泣いた。子のようにしていた者を殺されたと言って、今にも狆の後を追って飛込もうとする。無分別な人だ。お父さんが抱き止めるようにして、お母さんがお詫をして漸く賺した。泣き顔して帰って行ったが、彼れは屹度ヒステリーになったろう。水は一秒に一哩は確かに走る。狆のお蔭で此事実を発見した。すべて科学は犠牲によって進歩発達するものだと先生が言っているじゃないか。
宿屋へ帰ってお昼を喰べた。彼の宿屋では何故彼んな魚を出したんだろう。乃公が死にそうな目に遇ったのは畢竟宿屋の罪科だ。それをお父さんが、此は珍らしい魚だ、此辺でなければ漁れない名物だと言ったのも可なり悪い。乃公は御飯を喰べながら魚を釣りに行く決心をしてしまった。
食事が済んでからお母さんは昼寝をなさる。その間音なしく此処で書物を見ているようにと言付けられたから、乃公は従順に書物を読み始めた。空は青い。日は能く照っている。家にいるのは勿体ない。