Classici giapponesi con furigana
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Leggi お蝶夫人 (おちょうふじん) di 三浦 環 (みうらたまき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.730 caratteri · 242 schermate
するとちっちゃなお茶碗に持って来て一杯十リラもとるのです。あんまり高いのでマネージャーのルサルディがホテルの支配人に、何故そんなに高くとるのか、と訊ねますと、支配人がこのスープをお茶碗一杯作るのには、野菜を五キロ煮つめなければ出来んので、それで高くつくというのです。では野菜は何を使うのかと訊ねますと、ポテトとかトマトとか色々その名前をあげて中でも一番高いのが菠薐草です、というのです。菠薐草はお医者様から禁じられて使わないように頼んであるので実際は使っていないのですが、お金をボルためにこんな嘘をつくのです。
私はだんだんよくなって行き、お医者様からもう消化のよいものなら食べてもよいとお許しが出ましたが、ホテルの食事はいつもトロトロとした野菜スープばっかりで嫌になってしまいました。その時一番食べたかったのは日本の重湯とおかゆに梅干、その次がお刺身、それから塩鮭の焼いたのでした。だけどイタリーにはそんなものはなく食事はトロトロのスープとお魚を茹でたもの位で、この時位日本のものが食べたくなったことは私の長い西洋生活にはありませんでした。私は三ヶ月ホテルの一室で病気をなおしました。