Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Leggi お蝶夫人 (おちょうふじん) di 三浦 環 (みうらたまき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.730 caratteri · 242 schermate
やれ、三浦は女房のお尻に敷かれているとか、やれ、三浦環は夫を番頭代りに使って、夫の勉強の邪魔をする、ありゃ日本人の面汚しで国辱問題だ、なあんていい出すのです。それというのも、私の「お蝶夫人」が大変の評判で、世界無比のプリマドンナだと新聞には出る、到るところで大騒ぎされる、アメリカで日本人が、殊に日本の女がこんなに大騒ぎされたのは私が最初だったので、やきもちの気持ちも手伝ったのでしょう。ともかく、ひとのことをうるさくいうのです。よしんば、三浦が女房のお尻に敷かれようと敷かれまいと、女房の鞄持ちをしようとしまいと、それは夫婦の間の愛情の問題で、どうだっていいじゃあありませんか。
在留邦人のうるさい蔭口を、三浦は例によって馬耳東風でした。しかし自分の研究があるので、いつまでも女房の鞄持ちは出来ず、また私もアメリカの生活に馴れたので、三浦はエール大学に帰って研究に専念するようになりました。そして一九二〇年、私がイタリーの有名なマネージャー、ルサルディと一年間百回の契約が出来て、イタリーに行くことになった時、三浦も研究が一段落したので、私と一緒にイタリーへ参りました。