Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
それを千本幟のように数ばかり多く、ちょうど千駄焚きが炬火にかわったごとく、めいめいべつべつに持つものにしたことが、すでに変遷であった。まして一人の手でこのようなことをするのは、ただ外観のためとしか思われない。それをお喜びなされるのは、昔からの神とはいうことができない。人の心の集合と統一とが、こんなものからはほとんと期し得られぬからである。
ところが田舎のほうには、これよりもひとつ前に、日幟さんといって、ただ一本の大きな幟を、多くの村人が集まってきて、一日のうちに作って立てるならわしがあった。伯耆の大山の麓の村里などでは、その日は正月下旬のある一日、または秋の収穫がすんでからのちに、一日のうちに木棉綿から糸を引き、機にこしらえて織りあげたものを、ただちに村はずれの路傍にもって行って幟に立てた。それは容易なことではないためだろうか、近年は糸だけは前もってしたくし、機ごしらえからはじめる村もあり、または綿布までよそで買いととのえて置いて、幟に縫うことからはじめる村さえできたということである。佐賀県の綾部八幡というお社には、もとは六月十五日、今は七月のおなじ日に、旗上げ旗下しという神事がある。