Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
その糸をだんだん太くすればよいと教えてくれた。このためにもちろん親を棄てずにいた罪はゆるされたのみか、のちに神にまつって、蟻通明神というのがそれだということになっている。その話は古い書物に書いてあるばかりでなく、今も国民の口から耳へ、切れ間もなく語りつがれているが、村々の子供には玉というもの、それに七曲りの穴を通したものなどということは考えにくいので、信州の南のほうではこれを法螺の貝に緒を通すといい、加賀の江沼郡などでは栄螺の殻の底に穴をあけて、蟻をはわせて見よと、いったことにもなっている。そうしてこの話をかんしんして聴く者は、大ていはそれがそのように遠い昔から、日本にあった話だということを知らずにいるのである。
それから次には木の本末、および親子馬という話があって、二つともに八百何十年もまえの、『今昔物語』という本に出ている。なにか珍らしい三尺ばかりの木の棒の、同じ太さにけずったものを持ってきて、これはどちらが先のほうで、どちらが根元かあてて見てくださいと、言ってこられたので困ってしまった。孝行な息子がそっとかくしていた父にたずねてみると、それは何でもない。