Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
五、女の工芸
その途でとなりの女のあたらしい着物であるくのを見かけ、くやしいものだから甕の中から悪口をいう。その問答を島の言葉でこういうふうにいったと『壱岐島昔話集』には出ている。
「あすけにや(彼処には)糸太が行くばい、あり見ろあり見ろ」
といっぽうがいうと、相手も負けてはおらずに、
「糸太でも着てこそよかろう。甕打ち割ればからだは裸」
と笑いかえした。女房を負うていた亭主は、この口いさかいを聴いてはずかしくてたまらぬので、その甕を土の上にほうり出すと、甕は割れてを頸にかけたはだかの女房がころげ出したが、多勢に見られるのがつらくて、土のなかにもぐりこみ、とうとうこの蚯蚓になったという話である。だれが考えだした話かは知らぬが、機にねっしんだった昔の世の娘たちには、このくらいおかしい話もちょっと類がなく、頸に白い輪のある大きな蚯蚓を見るたびに、いつでも思い出して、つぎつぎと小さい女の子に、話して聴かせたことと思う。
五、女の工芸
しかしこの昔話だけでは、仕事がめんみつで、ただ手のおそいという女が、かわいそうな気もするが、いっぽうのいわゆる糸太とても、けっして同情せられていたわけでもないのである。