Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
すみだがわ
すみだ川・新橋夜話 他一篇
永井 荷風
Leggi すみだ川・新橋夜話 他一篇 (すみだがわ) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.378 caratteri · 88 schermate
、勤めまする役人……と読みはじめる。それを待構えて彼方此方から見物人が声をかけた。再び軽い拍子木の音を合図に、黒衣の男が右手の隅に立てた書割の一部を引取ると裃を着た浄瑠璃語三人、三味線弾二人が、窮屈そうに狭い台の上に並んでいて、直ぐに弾出す三味線からつづいて太夫が声を合してかたり出した。長吉はこの種の音楽にはいつも興味を以て聞き馴れているので、場内の何処かで泣き出す赤児の声とそれを叱咤する見物人の声に妨げられながら、しかも明かに語る文句と三味線の手までを聴き分ける。
朧夜に星の影さへ二ツ三ツ、四ツか五ツか鐘の音も、もしや我身の追手かと……
またしても軽いバタバタが聞えて夢中になって声をかける見物人のみならず場中一体が気色立つ。それも道理だ。赤い襦袢の上に紫繻子の幅広い襟をつけた座敷着の遊女が、冠る手拭に顔をかくして、前かがまりに花道から駈出したのである。「見えねえ、前が高いッ。」「帽子をとれッ。」「馬鹿野郎。」なぞと怒鳴るものがある。
※(歌記号、1-3-28)落ちて行衛も白魚の、舟のかがりに網よりも、人目いとうて後先に……
女に扮した役者は花道の尽きるあたりまで出て後を見返りながら台詞を述べた。