Classici giapponesi con furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Leggi だいこん di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 153.732 caratteri · 303 schermate
百姓が一人祖国のために死ぬたびに、ランプが一つ神の玉座の前に点じられるのでございます〉
それがほんとうならまたひとつ大きなランプがついたところだ。六百万もランプがついたら、天国もずいぶん明るいことだろう。
フロックの裾をつまんでフォア・デッキへ降りると、いまのが最後の曲目だったのだとみえ、みなさんが楽長のほうへ向いて拍手をしていた。あたしもいっしょになって拍手していると、山チイがそばへ来て、れいの山鳩の声でいった。
「だいこん、いままでどこに隠れていたの」
なにを気取っているんだ。だいじなひとが自分の足の下で死んでいることも知らないで、あたしはつけつけいってやった。
「ちょっとうまいことがあったんだ。でも、あんたの知ったこっちゃないんだから放っといてもらいましょう。うるさい、艦長がなにかいってる」
ゲエテの艦長が渋い声であたしたちにいった。
「みなさんのおかげで、賑かに退艦式を終ることが出来、非常に愉快だった。もう十分に心が通いあっているのであるから、あらためていうこともないが、今日の慰問は、あなた方には些細なことでも、われわれとしては生涯忘れることが出来ないような深い印象を受けたということを申し添え、みなに代ってお礼を申しあげる」