Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ちくしょうだに

ちくしょう谷

山本 周五郎

Leggi ちくしょう谷 (ちくしょうだに) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 69.788 caratteri · 138 schermate

Aozora Bunko

話してくれた好意には感謝するが、決闘のことは忘れてもらいたい。隼人はそう云って、なだめるように伊平次を見た。伊平次は納得して帰っていった。

その月の下旬に、小池帯刀が訪ねて来た。五人ばかり若侍たちが集まっていたが、帯刀はかれらに向って、要談があるから帰ってくれと云い、若侍たちはすぐに立ちあがった。帯刀はきつい表情になっていて、二人だけになってもすぐには話をきりださなかった。隼人はなにも感じないように、黙ったまま帯刀のために茶を注ぎ、相手が話しだすのを黙って待っていた。

「いつかの約束を覚えているか」とやがて帯刀が口をきった、「織部どのと西沢との事は始末がついた、なにも詮索はしないと約束した筈だ」

「詮索などという言葉はなかったようだが、約束したことは覚えている」

「それなら約束は守ってもらいたいな」

「これ以上にか」

「山の木戸を調べさせているのはどういうわけだ」と帯刀が云った、「おれは柳田重太夫から聞いた、十二月以来、手をまわして木戸のことを調べているそうではないか」

「調べているのは流人村だ」

「あの部落は木戸の支配だし、木戸には西沢半四郎がいる」

隼人はやわらかに咳をして、それから云った、「おれはずっと昔から流人村に興味を持っていた、あの部落がちくしょう谷と呼ばれること、住民たちが農耕を知らず、文盲でけものの