Classici giapponesi con furigana
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とうげのちゃや
とうげの茶屋
小川 未明
Leggi とうげの茶屋 (とうげのちゃや) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 6035 caratteri · 12 schermate
」と、しんみりとした調子で、語りました。
年とった百姓は、下を向き、青い煙をただよわして、燃える火をじっと見て、きいていましたが、
「なにしろ、親ひとり、子ひとりだもの、いっしょに暮らすに越すことはない。だが、生まれたときから、住みなれた土地だもの、ここをはなれかねるおまえの心持ちはよくわかる。どっちでも、よく思案して、好きなようにするがいいぜ。しかし、この道をバスが通るので、商売が成り立たぬという心配なら、しないがいい。バスに乗る人はきまっている。毎日、荷を負って、町へ出たり入ったりするものが、そんなものに乗れっこない。それに、雪が降れば、車など、通りたくても、通れっこない。ここは、冬のほうが、休む人が多いんだから、先越し苦労をさっしゃるな。停留場なんか、どこへ着いてもいいという気で、成り行きにまかしておかっしゃい。また、どんなことがあろうと、おまえ一人ぐらい、わしらが、困らしはしない。」といって、おじいさんをなぐさめました。
「このくらいで、かんはどうだろう?」
おじいさんが徳利を上げてつぐのを百姓はうけ、口へ入れて、首をかしげました。
「もうちっと、あつくするかい。