Classici giapponesi con furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Leggi ふしぎな人 (ふしぎなひと) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.
N4 · base · kanji e kana moderni · 44.138 caratteri · 89 schermate
それに、木村さんのうちポケットから、ほうせきが出てきたのが、なによりのしょうこです。みんなは、二十めんそうが、どんなものにでも化けられる、へんそうの名人だったことを思い出したのです。
みんなは、へやの外へかけ出しました。そして、表門やうら門の外までしらべましたが、木村さんにへんそうした二十めんそうのすがたは、どこにも見えません。
「へんだなあ。そんなに早くにげられるはずがない。どこか、家の中にかくれているんじゃないかな」
明智たんていのぶかが、小首をかしげて、いいました。
「そうだ、家の中にかくれているんだ。門の外の町はずっと見通しなのに、どこにもいないんだから、外へにげたとは考えられない。きっと家の中だよ」
「それにしても、あの黒いお化けは、いったいなにものだろう」
「うん、そうだ。あいつのほうせきを取り返さなけりゃあ」
そこで、黒いお化けをつかまえて、しらべてみますと、
「おれ、ちんぴらたいのポケット小ぞうだよ。小林さんのめいれいで、こんな黒いシャツを着て、金庫の後ろにかくれていたんだ。おいらみたいな、小ちゃい子どもでなけりゃ、はいれはしないよ。だから、二十めんそうもゆだんしていたんだよ。