Classici giapponesi con furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Leggi ふしぎな人 (ふしぎなひと) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.
N4 · base · kanji e kana moderni · 44.138 caratteri · 89 schermate
はげしいきり合いが始まりました。日本のけんどうではなくて、せいようのフェンシングのたたかいです。
名たんていも、二十めんそうも、フェンシングのやり方を、よく知っていました。二十めんそうのけんが、明智たんていのむねを目がけて、はげしくつき出されてくるのを、明智たんていのけんが、はっしと受け止めて、空中にきりむすぶのです。二本のけんが、目にもとまらぬはやさでとびちがうので、まるで、銀色のにじがきらめいているように見えます。
ほんとうのけんですから、さわればきれるのです。しかし、両方とも、あい手をきずつけたり、ころしたりする気はありません。ただ、フェンシングのうでまえを、見せあっているのです。
二十めんそうも、なかなか強いけれど、明智たんていは、それよりいっそう強いのでした。
チャリン、チャリンと、銀色のけんがぶつかりあい、そのするどいけん先が、ひょいひょいと、のどやむねにせまってくるのを、明智たんていは、みごとにはね返しています。二十めんそうのこきゅうが、だんだんはげしくなってきました。
そのとき、さっと、つき出した二十めんそうのけんを、明智たんていは、自分のけんで、くるくるとまき返すようにして、ぱっとはねると、二十めんそうのけんは、手からはなれて、てんじょう高く、まい上がってしまいました。