Classici giapponesi con furigana
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ぼたもち
ぼたもち
三好 十郎
Leggi ぼたもち di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.324 caratteri · 31 schermate
(箸にはさんで出す)
りき なんだ、へえ、こりやアンがついてら。
サダ 喜十のおじさん、手を出してくんなんし。
喜十 へい。
りき (食いながら)こら、うまい、よくつけた。さあさ、森山さんも。新一も次郎も食いな。
新一 うん。
森山 すまんなあ、お初穂の御しようばんになるなんぞ。
(一同、茶をすゝり餅を食う気配)
りき ……そんで、なにかや、次郎の相談つうのは何だつけよ?
次郎 あとで言わ。
りき もうかまわねえ、言つて見ろ。
次郎 ……おれ、家にいてもしよう無えから、東京に出ようと思つてよ、そんで――
新一 俺が反対したんだそいつに。いや、ただ東京へ出るならいいけど――
(そこへ、いきなり、犬がほえるような声で、はじめはどうしても泣いているなどとは聞えない声で、喜十が手離しで泣き出す)
喜十 おう、おう、おう! うわあ!
サダ あれ、どうしやした、喜十のおじさん?
せん 喜十さんよ! どうしただ?
喜十 おう、おう、おう!
りき どうしたよう、出しぬけに、こうれ!
森山 喜十さん、どうしやした?
喜十 うう、俺あ、へえ、どんな悪いことばしやした? うう、だのに、俺のこと、俺んちのこと、村中でお前、どこさ行つても、喜十さ、お茶がへえつたから、一杯のんで行けと声をかけてくれる家あ、たつた一軒も無えだあ。