Classici giapponesi con furigana
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
Leggi みなかみ紀行 (みなかみきこう) di 若山 牧水 (わかやまぼくすい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.087 caratteri · 203 schermate
散る盛りには渓の流の淵という淵淀みという淀みに到るところ純白な花片が散り浮いていた。
そしてこの渓には河鹿が頻りに鳴く。よほど早くから鳴くと見え、私の来た時には既にその声が聞えていた。ようよう窓の明るみそめる夜明方の浴槽にたんだ独りひっそりと浸りながら、聞くともなくそれの鳴く音に耳を澄ますのはまた渓間の温泉の一徳であろう。
山魚、うぐい、鮠などの魚が瀬や淵で釣れる。どういうわけだか、私はこれらの川魚、といううちにも渓間の魚をば山桜の花の咲き出す季節と結んで思い出し易い癖を以前から持っていた。冬が過ぎて漸くこれらのうろくずと近づき始めた少年時の回憶からのみでなく、矢張り味も色もこの頃が一番いいのではないかとおもう。
温泉場から一里ほど上に溯ったところに浄蓮の滝という、伊豆第一の名瀑と伊豆案内記に書いてある滝があるが、其処の滝壺で釣れる山魚の腹からはよく蛇や蜥蜴を見出すことがあるという。荒瀬にふさわしい敏捷な魚ではあるが、また誠に美しい色と姿とを持った魚である。
天城山が火山であったということは極めて当然な様な話で、しかも私はそれを知らなかった。その噴火口のあとが山上にあって、小さな池となり、附近に青篠の茂っているところから青篠の池ともいい、周囲が八丁あるところから八丁池とも呼ぶという話はことに私の興味をそそっ