Classici giapponesi con furigana
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わかむらさき
わか紫
泉 鏡花
Leggi わか紫 (わかむらさき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.708 caratteri · 75 schermate
けれども、さして心を傷めた趣のあるにもあらず、茅花々々土筆、摘草に草臥れて、日南に憩っているものと、大なる違はない。
自分が手籠めになろうとしたのを、折よく来かかって扶けてくれた、旅客に顔を見られたが、直ぐにとこうの口も利かず、鬼に捉られた使の白鳩、さすがに翼を悩めたらしゅう、肩のあたり、胸のあたり、黒髪も打揺らぐは、朝風のさそうにあらず、はずんで呼吸をつくのであった。
「此奴等、ほんとうに悪い洒落だ。」
また呟くがごとくいう。
伝九郎苦り切った面を上げ、
「でもその全く、へい、洒落に違いはござりやせんので、なあ、おじい。」
「此奴が申し上げる通りでござりやす。」
しり込みするのを右瞻左瞻、
「むむ、まあしかしお前方、素直にそうやって、折れてくれて、お互に幸だ。
朝とはいっても全然、こうやって、前後に人通りのない山路だ、風体の悪い……おい、悪く聞くな。」
「へへへへへ、どういたしやして。」
と雲おじい、膝に手を置いて突出した、臀へ頸を捻じ向けて、己が風体をじろりじろり。
「大の男が二人懸りで、この娘さんを押伏せようとしているのを見ちゃ、旅空の烏だって、黙って見ては通られないから、私も夢中で飛込んだが。