Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

アンドロギュノスのちすじ

アンドロギュノスの裔

渡辺 温

Leggi アンドロギュノスの裔 (アンドロギュノスのちすじ) di 渡辺 温 (わたなべおん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.168 caratteri · 267 schermate

Aozora Bunko

だが、それではまたどんな理由で何人に、君は命をつけねらわれなければならなかったのです? 未だその点、その最も肝心な点は一向はっきりとしていない様ですけれど……』と西村は亢奮のためか、頬を少し上気させながらもどかし相に訊ねた。

『どんな理由って、あなた。それは勿論、象牙の牌の祟りですよ。』

『象牙の牌?……』

『そうです。だから先刻僕は、麻雀に僕の命を賭けてしまったと申し上げたじゃありませんか。その象牙の牌は、今になって考えてみると、それを僕にくれた胡のものではなかったのでした。彼はそれを倶楽部から盗んで僕にくれたのです。そしてそれは倶楽部にとっては、非常に貴重な品物であったに違いないのです――例えば、むろん牌その物も甚だ高価な得がたい品には違いないのだが、それよりもその裏面に刻まれてあった象形文字が何かの重大な秘密文であったかも知れない様な――で若し左様であったとしたらば、それを持ち出した僕に倶楽部から死刑の宣告が下るのは疑もないことなのです。僕はあの倶楽部が、どの位まで恐しい、どの位まで大きな力を持っているかをあまりによく知りすぎていますからね……胡の哀れな運命を見てもわかるじゃありませんか。