Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ボロやのしゅんじゅう

ボロ家の春秋

梅崎 春生

Leggi ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) di 梅崎 春生 (うめざきはるお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.411 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

澱粉をたくさん摂るんだ。そして肝臓にグリコーゲンを貯えるようにするといいんだね」

「いろんなことを知っているんだね。やっぱり雑誌記者などやっていると、いろんなことを覚えるんだな」

「商売で覚えるんじゃないよ。おれも昔、黄疸をやったことがあるんだよ」

それからすこし三元の話をした。三元が押入った被害者宅に行って示談書を書かせようとした話を、中山がした。

「三元の友人で、今度のことについてあやまりに来たんだ、と言ったら、なかなか愛想がよくてね、うまい具合に行きそうだと思ったんだが、示談書をかいてくれと切りだしたら、とたんに硬い顔になってね、厭だと言うんだ」

「示談書とはっきり言ったの?」

「いや、その犯罪は憎んでいるが、その本人を憎んでいるわけじゃない、ということを、一筆かいて呉れと言ったんだ」

「そんな切出しかたをするから駄目だよ」と彼は笑った。

「いや。話しているときは、そこまで行ったんだよ。あんなことで捕まって、ほんとにお気の毒だなんて言っているんだ。ところがその心境を書いて呉れと言うと、厭だと言うんだね」

「そんなものだろうな」深い疲労を感じながら彼はそう答えた。