Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
ポラーノの広場
Leggi ポラーノの広場 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.062 caratteri · 135 schermate
悪いやつだ。監獄に連れて行くからそう思え。」
するとそのいやなものは泣き出しました。
「巡査さん。それはひどいよ。僕はいくらお金を貰ったって自分で一銭もとりはしないんだ。みんな親方がしまってしまうんだよ。許してお呉れ。許してお呉れ。」
ネネムが云いました。
「そうか。するとお前は毎日ただ引っぱり廻されて稼がせられる丈けだな。」
「そうだよ、そうだよ。僕を太夫さんだなんて云いながら、ひどい目にばかりあわすんだよ。ご飯さえ碌に呉れないんだよ。早く親方をつかまえてお呉れ。早く、早く。」今度はそのいやなものが俄かに元気を出しました。
そこで
「あの車のとこに居るものを引っくくれ。」とネネムが云いました。丁度出て来た巡査が三人ばかり飛んで行って、車にポカンと腰掛けて居た黒い硬いばけものを、くるくるくるっと縛ってしまいました。ネネムはいやなものと一緒にそっちへ行きました。
「こら。きさまはこんなかたわなあわれなものをだしにして、一銭のマッチを十円ずつに売っている。さあ監獄へ連れて行くぞ。」
親方が泣き出しそうになって口早に云いました。
「お役人さん。そいつぁあんまり無理ですぜ。