Classici giapponesi con furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Leggi ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) di 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 92.828 caratteri · 185 schermate
これ無神論者の言に似たものである。しかし懐疑は決して信仰を否定するものではない。大なる懐疑のある所ならずしては大なる信仰の光は現れない。黒煙の濛々として立ち昇る所に一度火が移れば、焔々天を焦す猛火を見るに至る。ヨブは九章の如き深き懐疑の黒煙に閉じ込められたるが故に、遂に信仰の火これに移りて霊界の煌火焔々として昇り、大光明は彼に臨みまた彼を通して世に臨んだのである。故に懐疑は貴いものである。知識のない所に懐疑はない。知識の少ない所に懐疑は少ない。ヨブの如き深き性質の人に広き知識備わりて、天の城を攻略せんとする如き激烈雄大なる懐疑が起ったのである。しかもこの懐疑の黒煙に天の霊火移りし故、遂に最終章に示すが如き光耀赫々たる大信仰に入ったのである。
◯次に九章の二十五節―三十五節はヨブの己に対する独語である。己の憐れさを愍む語である。邦訳聖書において見るもその悲哀美に富める哀哭(Lamentation)たるを知り得るのである。二十四節までの友に対する語は、天地に挑むが如き元気充盈せるものにて、あたかもバイロンやニエチェの一篇を読むようであるが、これに反して二十五節以下は沈痛悲寥なる哀語である。