Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate

Aozora Bunko

「エ、何ですって、身体が不自由と申しますと?」

坊さんは目をパチクリさせて問い返した。

「脊の低い人です。確か昨夜非常に遅く帰られたと思うのですが」

紋三は変なことをいい出したなと意識すると、一層しどろもどろになった。来る道々、考えて置いた策略なんかどこかへ飛んで行ってしまった。

「それは、お門違いじゃありませんかな。ここには人を置いたりしませんですよ。脊の低い身体の不自由な者なんて、一向心当りがございませんな」

「確このお寺だと思うのですが、附近に外にお寺はありませんね」

紋三は疑い深か相に、庫裏の中をじろじろ眺めまわしながらいった。

「近くにはありませんな。だが、おっしゃる様な人はここにはおりませんよ」

坊さんは、変な奴だといわぬばかりに、紋三をにらみつけて、無愛想に答えた。

紋三はもう持ちこたえられなくなって、このまま帰ろうかと思ったが、やっと勇気を出して続けた。

「イヤ、実はね、昨夜ここの所で変なものを見たのですよ」彼はそういいながら、ズカズカと中へ入って上り框に腰をおろした。「よく見世物などに出る小人ですな、あれがある品物を持って、ここの庫裏へ入る所を見たのですよ。