Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate

Aozora Bunko

(言いながら、バンドでではなく、腕で若宮の襟の奥を掴む)こうして、チョットあの――(腕に力を入れかける)

私 ……(寄って行き、その腕を離させる)須永!

若宮 (叫ぶ)しめてくれ! 頼むから、ひと思いに、しめてくれっ! 助けてくれ! 殺してくれ! たまらない! たたた、たまらないっ! わーっ! ヒーッ!(ノドも叫けんばかりに絶叫して、房代の肩の上にくずれ落ちて、倒れる)

房代 お父さんっ!

舟木 そっとして置くんだ。鎮まれば、いい。

織子 あなたが、こんなふうになすったんだわ!

舟木 まだ言うかね? 仮りに、そうだとしても、それが何だ? こんなふうに人間は出来ているんだ。お前の神さまは人間をこんなふうに作ってしまったんだよ!

私 もう、よい! よしたまい! (はじめて叫ぶ。しかし昂奮したためと言うよりも頭がハッキリしたためである。乾いた、冷たい声)ソロソロもう夜が明ける。つまらない騒ぎはよそう。(須永を強い眼ざしで見て)須永君。君はもう出て行つてくれ。君を私は好きだ。しんから好きだ。しかし、どうしてだか、君がまじっていると、われわれは、こわれてしまうようだ。君はもう、われわれの間にとどまっておれないような事を、してしまった。