Classici giapponesi con furigana
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したやそうわ
下谷叢話
永井 荷風
Leggi 下谷叢話 (したやそうわ) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.971 caratteri · 246 schermate
」〔化政極盛ノ日/才俊各声ヲ馳ス/果然トシテ文章貴ク/奎光太ダ照明タリ/上下財用足リ/交際心ニ誠ヲ存ス/宇内円月ノ如ク/十分ニ善ク盈ヲ持ス/耳ハ只歌管ヲ聴キ/目ハ甲兵ヲ見ズ/余沢花木ニ及ビ/名墅春栄ヲ争フ/人非ニシテ城郭是ナリ/我亦老丁令〕
わたくしは枕山が尊王攘夷の輿論日に日に熾ならんとするの時、徒に化政極盛の日を追慕して止まざる胸中を想像するにつけて、自ら大正の今日、わたくしは時代思潮変遷の危機に際しながら、独旧時の文芸にのみ恋々としている自家の傾向を顧みて、更に悵然たらざることを得ない。
この年正月十三日、米艦が再び浦賀に来り、翌日本牧の沖に碇泊して空砲を放った。
二月枕山の従弟大沼又三郎が小普請組から下田奉行手附出役を命ぜられた。又三郎は鷲津松隠の末子でこの年三十七歳、枕山と同庚である。またこの時の下田奉行は伊沢美作守政義、都筑駿河守峰重である。
大沼又三郎は柔術と馬術とをよくした。下谷の鷲津文豹翁は幼少の頃又三郎の屋敷に旗本の子弟が乗馬の稽古に来たのを見覚えているとわたくしに語られた。
鷲津毅堂が御徒町に家を借りたのもまたこの時分であろう。