Classici giapponesi con furigana
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たんなやまのかい
丹那山の怪
江見 水蔭
Leggi 丹那山の怪 (たんなやまのかい) di 江見 水蔭 (えみすいいん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7168 caratteri · 15 schermate
間もなく又一人、前よりも美しい娘が入来って枕頭に水入の銀瓶と湯呑とを置いて行くのであった。これも勿論小笠原流であった。
又次ぎから、又次ぎから、何か彼か用事を設けては、入替わり立替わり、美しい娘が入り来った。どれも皆小笠原流。しかし急仕込には相違なかった。余りにドレも型に嵌り過ぎているのであった。
「ハハァ、これだな」
純之進は苦笑せずにはいられなかった。先輩から、くれぐれも注意されたのであった。村中での美しい娘を選んで、それを夜の伽に侍せしめようとするが、決してこれと親しく語り合うてはならぬ。そうすると必らず軟化させられて、知らず知らず領内の者に買収されて、豊作でも凶作のように、虚偽の報告を持ちかえらねばならなくなって、おまけに橋梁の架替えとか、神社仏閣の修繕とかに、主君から補助金を下げられるように、取り成しをしなければならなくなる。老年の者でも、ついこれには引掛かるのだから、若い者はよくよくそこを考えて、謹慎しなければならないというのであった。それで純之進は布団の襟に顔を隠して、後には寝た振をしていたのであった。
とても成功しないと諦らめたのか。