Classici giapponesi con furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
「大石先生は、まだとうぶん学校へ出られんちゅうことだから、これから、男先生が唱歌もおしえる。よくおぼえるように」
そういったかと思うと、オルガンのほうへゆき、うつむきこんでしまった。まるでそれを恥ずかしがってでもいるようにみえた。しかもその姿勢で男先生は歌いだしたのである。
「ヒヒヒフミミミ イイイムイ はいッ」
生徒たちはきゅうに笑いだしてしまった。ドレミハを、男先生は昔流に歌ったのである。しかし、いくら笑われても、今さらドレミハにして歌う自信が男先生にはなかった。そこでとうとう、ヒフミヨイムナヒ(ドレミの音階)からはじめて、男先生流に教えた。そうなるとなったで、生徒たちはすっかりよろこんだ。
――ミミミミフフフ ヒヒミヒー フーフフフヒミイ イイイイムイミ……
これでは、まるで気ちがいが笑ったり怒ったりしているようだ。たちまちおぼえてしまって、その日から大はやりになってしまった。だれひとり、その勇壮活発な歌詞をうたって男先生の意図に添おうとするものはなく、イイイイ ムイミーと歌うのだった。
それからまた、何度目かの土曜日、やっぱり「千引の岩」をうたわされての帰り道であった。