Classici giapponesi con furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Leggi 五重塔 (ごじゅうのとう) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.316 caratteri · 111 schermate
其十
そぞろに歩むそのうちに、兄が図らず拾いし石を弟が見れば美しき蓮華の形をなせる石、弟が摘み上げたる砂を兄が覗けば眼も眩く五金の光を放ちていたるに、兄弟ともども歓喜び楽しみ、互いに得たる幸福を互いに深く讃歎し合う、その時長者は懐中より真実の璧の蓮華を取り出し兄に与えて、弟にも真実の砂金を袖より出して大切にせよと与えたという、話してしまえば小供欺しのようじゃが仏説に虚言はない、小児欺しでは決してない、噛みしめて見よ味のある話しではないか、どうじゃ汝たちにも面白いか、老僧には大層面白いが、と軽く云われて深く浸む、譬喩方便も御胸の中にもたるる真実から。源太十兵衛二人とも顔見合わせて茫然たり。
其十
感応寺よりの帰り道、半分は死んだようになって十兵衛、どんつく布子の袖組み合わせ、腕拱きつつうかうか歩き、お上人様のああおっしゃったはどちらか一方おとなしく譲れと諭しの謎々とは、何ほど愚鈍な我にも知れたが、ああ譲りたくないものじゃ、せっかく丹誠に丹誠凝らして、定めし冷えて寒かろうにお寝みなされと親切でしてくるる女房の世話までを、黙っていよよけいなと叱り飛ばして夜の眼も合わさず、工夫に工夫を積み重ね、今度という今度は一世一代、腕一杯の物を建てたら死んでも恨みはないとまで思い込んだに、悲しや上人様の今日のお諭し、