Classici giapponesi con furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Leggi 五重塔 (ごじゅうのとう) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.316 caratteri · 111 schermate
其十八
こういうように擲き殺して、と明徳利の横面いきなり打き飛ばせば、砕片は散って皿小鉢跳り出すやちんからり。馬鹿野郎め、と親方に大喝されてそのままにぐずりと坐りおとなしく居るかと思えば、散らかりし還原海苔の上に額おしつけはや鼾声なり。源太はこれに打ち笑い、愛嬌のある阿呆めに掻巻かけてやれ、と云いつつ手酌にぐいと引っかけて酒気を吹くことやや久しく、怒って帰って来はしたもののああでは高が清吉同然、さて分別がまだ要るわ。
其十八
源太が怒って帰りし後、腕拱きて茫然たる夫の顔をさし覗きて、吐息つくづくお浪は歎じ、親方様は怒らする仕事はつまり手に入らず、夜の眼も合わさず雛形まで製造えた幾日の骨折りも苦労も無益にした揚句の果てに他の気持を悪うして、恩知らず人情なしと人の口端にかかるのはあまりといえば情ない、女の差し出たことをいうとただ一口に云わるるか知らねど、正直律義もほどのあるもの、親方様があれほどに云うて下さる異見について一緒にしたとて恥辱にはなるまいに、偏僻張ってなんのつまらぬ意気地立て、それを誰が感心なと褒めましょう、親方様の御料簡につけば第一御恩ある