Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
Leggi 仇討二十一話 (がんりゅうじま) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.854 caratteri · 35 schermate
一夜泣きながら話をきめて、
「それでは一つ御頼み申します」
「しめた」
「ええ」
「いえ、こっちの事」
と云って一走り松葉屋へ。
「宵の中から君さん」
「今日は流しじゃ無(ね)えんで、これ居ますかい」
「居るよ、無心かい」
「へん、時々はこっちから儲けさして差上げる事もあるんだ。まあーっ、高尾か玉菊か、照手(てるて)の姫か弁天か」
「トテシャン」
「洒落ちゃいけねえ、大した代物で、家(うち)に居るんだ」
「ぷっ、手前の女房じゃ、金をつけても嫌だよ」
主人が逢って、とにかく玉を見よう。連れてくると、
「成程義太夫の御師匠の見つけた玉だけあってトテシャンだ」
と、二百五十年を経て、洒落になるのだから、作り話でもこういう風にしておかぬといけない。
十年で百二十両。今の値として三千円位のものらしいが今十年で三千円というのは大した妓(おんな)でない。尤(もっと)も娼妓なら中々いい代物であるから、松葉屋瀬川も娼妓並としておいていいか。それとも君太夫が五十両も刎(はね)たか。散茶の相場としてこんな物であったかも知れない。
松葉屋で代々瀬川という名になっている。そして丁度この前の瀬川が受出されて名のみ残っている折である。