Classici giapponesi con furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Leggi 光り合ういのち (ひかりあういのち) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.439 caratteri · 263 schermate
私は十三の可愛い少年。政子姉は十七。種子姉は十九の花盛りであった。(私が二十五の年この二人の姉は一カ月をへだてて二人とも肺病で死んだのだ)豊子姉はいそいそと政子姉の旅の支度をしてやり、私たちのため日照り坊主をつくって晴れを祈ってくれた。自分が行かないとて羨むようなところは微塵もなかった。旅の楽しいことを私に話してきかせてくれた。
尾道の伯父の家で種子姉を加えて、私たち四人は楽しい春の旅に上った。娘も春、時候も春。その頃はまだ子供で私は何も解らなかったが、後になって考えて見れば、二人の姉は妙齢の美しざかりだったのだ。きれいないとはんと大阪の常宿で主婦はしきりにほめていた。事実二人とも美しかった。その頃の父が今の私位の年まわりにあたるのだ。
私は思い出すと泣かずにはいられない。父の慈しみ、父らしきよろこび。花のような姉妹。揃って早く散って行った。同じ病気で、同じ年に……奈良や、お室や、近江の湖水で私たち父と子たちはどんなに楽しかったろう! 初々しい坊ちゃん坊ちゃんした十三の私はだだをこねては姉たちを悩ましたが、もともと父や姉たちを愛しきっているのだ。