Classici giapponesi con furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
と云った。
私は伊藤から聞いたことのある紡績工場のことを話した。「立ち腫れ」がして足がガクつき、どうしても機械についていられない。それを後から靴で蹴られながら働いていることを話した。私はそして、笠原がそういう仕事のつらさを、自分だけのつらさで、自分だけがそこから逃れゝば逃れることの出来るつらさと考えず、直ぐそれがプロレタリア全体の縛りつけられているつらさであると考えなければならないと云った。笠原は聞いていて、
「本当に!」と云った。
私は久し振りに自分の胡坐のなかに、小柄な笠原の身体を抱えこんでやった――彼女は眼をつぶり、そのまゝになっていた……。
笠原はその後、喫茶店に泊りこむことになった。その経営者は女で、誰かの妾をしているらしかった。女一人で用心が悪いので、そこで飯を食っても同じ給金は出すから寝泊りして欲しいというのだった。それで下宿には暫らく国へ帰ってくるということにして、出掛けて行った。女主人は高等師範か女子大か出た英語の達者な女で、男は一人でなくて三人位はいるらしく、代る代り他所で泊って、朝かえってきた。大学の教授や有名な小説家や映画俳優がいて、その女は帰ってくると、一々際どいところまで詳しく話して、比較をやったりするので、笠原は弱った。