Classici giapponesi con furigana
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
Leggi 八ヶ嶽の魔神 (やつがたけのまじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.664 caratteri · 323 schermate
「うわア、姉さん泣いてらあ。こいつアほんとに面白いや」
林の中で捕ったのでもあろう雉を一羽提げていたが、それを土間の方へ抛り出すと縁側へどんと腰を掛け、
「今ね、姉さん、多四郎さんがね、姉さんを訪ねてここへ来るよ」
「え、まあ本当! 多四郎さんが?」
「林の中から坂路の方を見たら素晴らしく洒落込んだ多四郎さんがね、こっちへ上って来るじゃないか。で俺ら急いで走って行って色々あの人と話したがね……」
「まあそれじゃ本当なんだね」
山吹は思わず手を上げて髪の乱れを掻き上げた。
牛丸はそれを見るとニヤニヤして、
「ふうんこいつア妙だなあ、多四郎さんのこととなると姉さん変にソワソワするんだもの」
「そんな事云うもんじゃありませんよ。お前さんはまだ子供じゃないの。……それで多四郎さんは何んと云って?」
「ああ尋ねたよ姉さんの事を。『あなたの姉さんお幾歳?』てね。厭に気取った云い方でね」
「そうしてお前さんは何んて答えて?」心配そうに訊くのであった。
牛丸はまたもニヤニヤしながら、「二十二だって云ってやったよ。つまり三つ懸け値をしてね」
「まあ」と呆れて山吹は思わず両手を打ち合わせたが、